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電子カルテと紙カルテ、それぞれの長所と短所

2025/08/01

  電子カルテと紙カルテは、患者情報の記録・管理方法として使われる二つの形態です。それぞれに特徴があり、長所と短所も異なります。

●電子カルテ

長所

・検索性が高い:患者名、診療日、病名などで即座に検索可能。
・情報の共有が容易:院内の複数の部署や、他施設とも共有しやすい。
・スペース不要:紙の保管が不要で、物理的なスペースを取らない。
・バックアップ、災害対策:データのバックアップが可能で、火災や盗難に強い。
・業務効率化:テンプレートや自動入力補助機能により、記録作成がスピーディー。

×短所

・初期導入コストが高い:システム構築費用や端末設備が必要。
・操作習得に時間がかかる:特にITに不慣れな職員には難しい。
・停電、システム障害時に業務が停止:電源やネットワークに依存。
・個人情報漏洩のリスク:サイバー攻撃などへの対策が必要。

●紙カルテ

◎長所

・導入コストが安い:特別な設備が不要で、すぐに使用可能。
・誰でも扱いやすい:高齢の医師やスタッフでも抵抗が少ない。
・自由な記載が可能:図やメモなどを自由に書き込める。

×短所

・検索・閲覧に手間がかかる:手作業で探す必要がある。
・保管スペースが必要:長期保存には物理的な空間が必要。
・情報の共有が困難:他部署や施設との情報連携が難しい。
・劣化、紛失リスク:紙は破損・焼失・紛失しやすい。
 

◆結論

効率性・安全性を重視するなら電子カルテが有利。
低コスト・簡便さを優先するなら紙カルテが適している。

それぞれに長所と短所は存在します。
しかしながら電子カルテは、紙カルテに比べて検索性や情報共有に優れ、業務効率の向上や災害時のデータ保全にも対応できるなど、医療現場のDX化を強力に後押しします。初期導入コストや操作習得の課題はありますが、長期的には医療の質と安全性向上に寄与するため、電子カルテの導入をおすすめします。
さらに知りたい方は、当サイト内の電子カルテの紹介ページをご覧ください。