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クリニックDX化の第一歩──「便利」より「現場に合う」デジタル化を目指して

2025/11/05

はじめに:なぜ今、クリニックにDXが求められるのか
ここ数年、「医療DX」という言葉を耳にする機会が急速に増えています。厚生労働省やデジタル庁が推進する電子カルテの標準化、オンライン資格確認や電子処方箋の普及など、国を挙げたデジタル化の波が医療現場にも確実に押し寄せています。しかし現場の開業医の先生方からは、「DXといっても何から手を付ければよいのか分からない」「導入しても現場が混乱しそうだ」といった声も少なくありません。
実際、DX(デジタルトランスフォーメーション)は単なるシステム導入ではなく、業務のあり方そのものを見直す改革です。大規模病院なら専任の情報担当者を置けますが、クリニックでは医師自身が経営と現場の両方を担うことが多く、負担の大きさもひとしおです。それでもなお、DX化を進める価値は大きいと言えます。

現状の課題:人手不足と事務作業の増加

まず押さえておきたいのは、医療現場を取り巻く環境の変化です。慢性的な人手不足に加え、診療報酬改定や各種届出、保険制度対応など、事務作業の量は増え続けています。受付・会計・レセプト・電話対応など、スタッフが行う業務の多くは「紙と手作業」に依存しており、ちょっとしたミスが再入力や確認作業を生み、結果的に残業やストレスにつながっています。
また、患者側のニーズも変化しています。スマートフォンで予約・問診を完結したい、診療情報をオンラインで確認したい、といった要望は年々増えています。こうした環境の中で「従来のやり方」を維持することは、むしろリスクになりつつあります。

DX化の第一歩:すべてを変える必要はない

DX化というと、「すべてをデジタルに置き換える」ことを想像しがちですが、重要なのは小さく始めて、確実に現場に定着させることです。
例えば、まずは「予約」「問診」「会計」「レセプト作業」など、業務の一部をデジタル化するだけでも効果は大きくなります。オンライン予約システムを導入すれば、電話対応の負担が減り、患者の待ち時間も短縮されます。スマートフォン問診を活用すれば、来院前に症状を把握でき、診察の流れがスムーズになります。レセプトチェックソフトを使用すれば、点検作業が簡素化でき、算定漏れや病名漏れなども正確に防ぐことができます。さらに電子カルテと連携する仕組みを導入すれば、情報の転記作業を大幅に削減できます。
つまり、「一度にすべて」ではなく、「現場が困っているポイントを一つずつ」改善していくことがDX成功の鍵です。

DX導入のポイント:使いやすさと現場目線

クリニックDXの導入で最も重要なのは、「使う人」に寄り添う設計です。 新しいシステムは、どんなに高機能でもスタッフが「使いづらい」と感じれば定着しません。導入の際は以下のような観点を意識しましょう。
    1. 直感的に使える操作性
      特別なITスキルがなくても、誰でも操作できること。
    2. 既存システムとの連携性
      レセコンや電子カルテなど、すでに使っている環境との整合性が取れること。
    3. サポート体制の充実
      導入後のトラブル対応や教育サポートが明確であること。
    4. セキュリティと法令対応
      医療情報は個人情報の中でも最もセンシティブと言えます。クラウドを利用する場合は、データの保管・通信の安全性を必ず確認すること。
 
導入の成否を分けるのは、「現場の声をどれだけ反映できるか」です。経営者目線だけでなく、受付スタッフ、看護師、医療事務など、実際にシステムを操作する人たちの意見を取り入れることが大切です。

成功のポイント:小さな改善が大きな成果に

実際、オンライン問診や予約システム、LINEなどのコミュニケーションツールを取り入れるクリニックは年々増えています。これらのツールを上手に活用することで、受付対応の効率化やスタッフの残業削減につながるケースが報告されています。
例えば、オンライン問診を導入したクリニックでは、来院前に症状や希望内容を把握できるため、受付や診察の流れがスムーズになりやすいとされています。また、電話予約をオンライン化することで、電話対応の時間が減り、スタッフが他の業務に集中できるようになったという声も聞かれます。
さらに、LINE公式アカウントなどの身近なツールを使って診療案内や予約状況を発信することで、問い合わせの削減や患者満足度の向上を実感するクリニックも増えています。こうした事例は、大きな投資や大規模なシステム入れ替えを行わなくても、日々の業務を少しずつデジタル化することで確かな効果が得られることを示しています。

DXの本質は「業務の再設計」

DXの目的は「デジタルツールを導入すること」ではありません。
それはあくまで手段であり、本質は「現場の業務を再設計し、価値を生み直すこと」です。
紙の作業をデジタルに置き換えるだけでは、単なる「デジタル化」に過ぎません。
「誰が」「どんな目的で」「どのように使うのか」を明確にすることで、初めて“トランスフォーメーション=変革”が起こります。   DXを進めるときには、必ず「この業務は何のために行っているのか?」という視点を持ちましょう。 不要な作業を減らし、スタッフが患者に向き合う時間を取り戻すことこそ、DXの最大の成果です。

まとめ:DX未来への投資である
クリニックのDX化は、決して「流行に乗るため」ではありません。
それは、限られた人員と時間でより良い医療を提供するための未来への投資です。
導入には多少の手間やコストがかかりますが、効果が現れ始めれば、スタッフの負担軽減、患者満足度の向上、経営の安定化といった形で確実にリターンがあります。
DXの第一歩は、「できるところから始める」こと。
予約、問診、会計、情報共有――どの分野にも改善の余地があります。
そして、その一歩を支えるのが、現場に寄り添う医療DX製品です。

あなたのクリニックに合ったDX化の形を、一緒に見つけていきましょう。